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腎細胞がん術後補助療法ペムブロリズマブで全生存改善

2024年5月15日  New England Journal of Medicine

術後の再発リスクが高い淡明細胞型腎細胞がん患者994例を対象に、ペムブロリズマブによる術後補助療法の全生存に対する効果を第III相二重盲検プラセボ対照試験で検討(KEYNOTE-564試験)。全生存と安全性を評価した第3回中間解析の結果を報告する。 その結果、ペムブロリズマブ群では、プラセボ群に比べ、全生存の有意な改善が認められた(死亡のハザード比0.62、同0.44-0.87、P=0.005)。48カ月時点の全生存率推定値は、ペムブロリズマブ群が91.2%、プラセボ群が86.0%だった。この効果は、主なサブグループ群でも一致していた。ペムブロリズマブ群の方が、あらゆる原因による重篤な有害事象発現率が高く(20.7% vs. 11.5%)、グレード3または4の試験薬関連有害事象発現率も高かった(18.6% vs. 1.2%)。ペムブロリズマブに起因する死亡は認められなかった。無増悪生存に対する有益性は過去の解析と一致した(再発または死亡のハザード比0.72、95%CI 0.59-0.87)。...